昔から「炭酸泉の温泉に入ると疲れが取れる」
「お肌がすべすべになる」と言われ、最近では、
自宅でも炭酸水を使ってスキンケアをする、
いわゆる“炭酸美容”が流行っています。
日本では古くから“湯治”と呼ばれる温泉療法があり、
日本人に馴染みの深い温泉ですが、
温泉水は飲用しても美容や健康に効果的。
そこで今回は、飲用できる温泉水に含まれる主な成分と、
いま注目の成分“重炭酸塩”についてご紹介します。
■温泉水に含まれる主な美容成分
温泉水に含まれる成分は源泉によって異なりますが、
主にカルシウム・カリウム・マグネシウム・ナトリウム
・サルフェート・重炭酸塩など体に効果的な成分が
含まれています。
泉質別に解説すると以下のようになります。
（1）炭酸水素塩泉
炭酸水素塩を含む温泉の泉質。
皮膚表面を軟化させ、古い角質を除去する作用があり、
皮膚病に効果があるため、日本では“美人の湯”と呼ばれています。
（2）硫酸塩泉
硫酸イオンを含む硫酸塩を主成分とする泉質。
硫酸イオンには血液に多くの酸素を送り込む作用があり、
神経痛や便秘に効果あり。サルフェートとも呼ばれています。
（3）二酸化炭素泉
“ラムネの湯”などとも呼ばれる、二酸化炭素を含む泉質。
脂や汚れを気泡に吸いつけて取り去ることから、
最近ではエステなどで人工的に作った炭酸泉を導入しています。
日本では数が少なく貴重な泉質。
これらは温浴だけではなく飲泉にも利用されている場所もあり、
体の外からも内側からも美容成分を取り込むことができます。
■美容成分“サルフェート”と“重炭酸塩”に注目
欧米でも、温泉水を飲むことを“飲泉法”と呼び、
温泉水を飲むことで体を治療をするという考え方があります。
温泉水を飲むことに抵抗がある人もいるかと思いますが、
温泉水がボトリングされたミネラルウォーターであれば
抵抗感なく飲めるのでは？
水道水にもミネラルはありますので、
美容効果を期待してミネラルウォーターを購入して飲むのであれば、
水道水には含まれていない成分が含まれている温泉水を選びましょう。
前述のサルフェートと重炭酸塩は水道水には含まれない成分で、
飲用すると
（1）サルフェート・・・利尿作用を高め、体内の老廃物を排出させる
（2）重炭酸塩・・・胃酸過多や胸やけの症状を抑える
という効果が期待できます。
■ミネラルウォーター成分で注目すべき“重炭酸塩”とは
温泉水にはそれぞれ様々な効能がありますが、
美肌のための成分として特に注目なのは“重炭酸塩”です。
温浴すればお肌はスベスベになり、
飲泉すれば消化促進など腸の働きをサポートしてくれ、
便秘解消などにも効果があります。
「旅先で飲泉したらお通じが良くなった」と聞くのはこの
“重炭酸塩”の作用と言えます。
また、意外な効果としては重炭酸イオンが疲労物質である乳酸を
中和してくれるため、疲労回復効果も期待できます。
“温泉大国”と呼ばれるほど日本には数多くの温泉がありますが、
コンビニなどで売っている炭酸ミネラルウォーターでも
近い効果を得ることができます。
さらなる美容効果を期待するなら、
成分に注目しながらお取り寄せなどで自分に合った
炭酸ミネラルウォーターをゲットしてみてはいかがでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿